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追読人間臨終図巻|英雄でも罪人でも死は平等だと淡々と感じられる本

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追読人間臨終図巻

もはや活字には縁遠くなってしまったあほ人間ですが、少し前に手に取って読みふけってしまった本。

本の題名に「追読(ついどく)」とあるように、サメマチオ先生が山田風太郎先生の「人間臨終図巻」を読んで感銘を受け、その読書感想文のような形で連載をスタートさせたそう。

・・・で、単行本になっていたので読んでみたらのめりこんでしまった・・・!

一人物1ページで構成された読書感想コミック

すべてのページは山田風太郎先生の文章を引用しつつ、サメマチオ先生の漫画で感想や補足、時に編集さんとの話も織り交ぜつつ・・・といった内容が淡々と続いていく。

サメマチオ先生が山田風太郎先生の原作を読んであぁよく聞く「死は平等」って真理だなぁとの感想を描かれていますが、わたしはサメマチオ先生の描かれたこの追読人間臨終図巻を読んで同じ感想を抱いた。

どんな大罪人でも英雄でも死は平等に訪れて、生き様にかかわらず悲惨な死を迎えることもあるということ。偉業を成し遂げたからといって、素晴らしい最期を迎えられるとは限らないこと。

とにかく庶民でも有名人でも神の子であっても、死は平等であるということをこれでもか!とわかりやすくシンプルにかつストレートに訴えかけてくるこの本。追読人間臨終図巻というタイトルだけど、怖さは微塵もない内容で、むしろ感想としては時々笑いながら読みつつ、読了後にははぁーっと天を仰いでみたくなる。そんなかんじ?

サメマチオ先生の山田風太郎先生と人間臨終図巻へのリスペクトが随所に感じられて、活字苦手だしなぁと思う人でも読了後には絶対原作を読んでみたくなると思う!